大会プレビュー by アナスタシヤ・ロギノワ
世界のトップスケーター達がGPFの延期により一息つかざるを得なくなった一方、残りの選手は2流の試合で競技を続ける。
ゴールデンスピン(ザグレブ)はチャレンジャーシリーズの最終戦。
チャレンジャーシリーズになったのは比較的最近(2014年)である一方、同大会は今年で第53回目の大会となる。
コロナウイルス問題のせいでプログラム上シニアの大会だけが残り、開催地はクロアチアの首都からザグレブから60㎞の小都市シサクへとかわった。
『ゴールデンスピンオブザグレブ』は2つのことで有名だ。中継のトラブルと、惜しみない採点。
まさにここで2年前、モロゾフ&バギンは間接的に代表第3位のザゴルスキ&グレイロを追い越して自己ベストを出した。
にもかかわらず、見事さを評価できたのは現地住人のみだった。
試合終了後数日たっても演技のビデオはでてこなかった。その代わり、チャレンジャーシリーズではあまりないエキシビションがゴールデンスピンにはある。
ゴールデンスピン(ザグレブ)のロシア代表
男子
ロシア男子からはアンドレイ・モザリョフのみが出場する。
2季続けて、2020年世界Jr王者の演技は安定しない。GPシリーズ仏大会ではモザリョフはしかるべき滑りを見せたが、それもフリーのみ。
『ゴールデンスピン』は、アンドレイが両プログラムでジャンプを揃えるよう試みる全露前の最後の練習的試合である。
我々の代表の競合にはGPFに選出されなかったトップ選手が何人かいる。
カナダのキーガン・メッシング、ジョージアのモリス・クヴィテラシヴィリ、そしてコンポーネンツのラトヴィアのデニス・ヴァシリエフス。加えて、クロアチアでは、いくつかの4回転を備える元ロシアのウラジミール・サモイロフがポーランドを代表デビューする。
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アイスダンス
2年前と同様、クロアチアでは高い点を目指しモロゾフ&バギンが出場する。
彼女たちには、シャナエワ&ナリジュニも同じく、シサクでの試合がシーズン最高記録を高める最後のチャンスとなる。
もしシャナエワ&ナリジュニが今時点で世界トップ24に入れば、モロゾフ&バギンはまだ28位。両カップルとも来季グランプリシリーズ2戦出場をなしえない。
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健康問題で辞退せざるを得なかったロステレコムカップの後、2020年世界Jr銀のカザコワ&レヴィヤが戻ってくる。
優勝候補は、NHK杯を欠場したアメリカのケイトリン・ホワイエク&ジャン‐リュック・ベイカー。
アップデート:残念ながらモロゾフ&バギンとカザコワ&レヴィやは欠場。
ペア
ペアではロシア代表としてグランプリシリーズメダリストのユリヤ・アルテミエワ&ミハイル・ナザリチェフが出場する。
ペルミのペアにとって世界のトップに定着し次のオリンピックサイクルに自分のポジションを強調するのはとても重要。
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他の連盟の代表との間での地方的な抗争は少なくとも興味深くはある。
同大会にはカナダのトップ3がエントリーした。ヴァネッサ・ジェームズ&エリック・ラドフォード、カーステン・ムーア‐タワーズ&マイケル・マリナロ、そしてイヴリン・ウォルシュ&トレント・ミショー。
北京へは2組しか行けないので、トップ選手らの直接対決は国内選手権前の代表序列パワーを明確にする。
似たような状況がアメリカ代表でも。北京での団体戦ではまだアレクサ・クニエリム&ブランドン・フレイジャーが望ましいように見える。
一方で彼らを邪魔しうるのは経験豊富なジェシカ・カララン&ブライアン・ジョンソンと急激に前進しているオードリー・ルー&ミーシャ・ミトロファノフだ。
グルジアの五輪1枠を争うのはカリナ・サフィナ&ルカ・ベルラヴァとアナスタシヤ・メテルキナ&ダニイル・パルクマンだ。
女子
最終的な参加者リストにはロシア女子は載っていない。もともとはクセニヤ・シニツィナが載っていたが、出場を辞退した。
ロシア女子不在のなか優勝候補はアナスタシヤ・グバノワのようだ。
彼女にとってゴールデンスピン(ザグレブ)はジョージア移籍後2試合目となる。
彼女の勝利を妨げるのは3Aに積極的に取り組むアメリカのアンバー・グレンだ。
ゴールデンスピン オブ ザグレブ の スケジュール

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