「アスリートなら誰もが味わいたい感覚を、私は2度味わった」アレクサンドラ・トゥルソワのコラム

«То самое чувство, ради которого выступают все спортсмены, я ощущала дважды». Колонка Александры Трусовой
Рассказ о поездке в Японию.

日本へ行った時の話

毎年秋に日本で開催される「ジャパン・オープン」という大会について、皆さんは興味があるのではないでしょうか。
2019年(自身のシニア1年目のシーズン)、私は10月5日に埼玉で開催されたこの大会に招待されました。この大会はチーム形式で、ヨーロッパ、アメリカ、日本の3チームが参加します。各チームは、女子シングル2名、男子シングル2名の計4名で構成されます。私はアリーナ・ザギトワ、ハビエル・フェルナンデス、デニス・バシリエフと共に出場しました。アメリカチームは、ブレイディ・テネル、長洲未来、ヴィンセント・ジョウ、ネイサン・チェンの4人が代表でした。そして、日本代表は、紀平梨花、宮原知子、島田高志郎、宇野昌磨でした。

大会自体は、どちらかというとショーに近いものです。1日で終了するもので、全員がフリーの演技だけを披露し、その結果がチームポイントに加算されます。そして競技会の後、同日にエキシビションが行われるのです。

私たちは夜遅くに飛行機で日本に着きました。翌日は練習で、その翌日が競技会でした。時差があるだけでなく、休める時間もほとんどない。そんな状況で競技をするのは初めてだったので、大変な経験でした。普段のように本番前に休んでいる暇もなく、とても不安でした。大会前日の朝から練習が上手くいきませんでした。何も思うようにいかなかったので落ち込んでしまい、競技会場の更衣室でしばらく横になって休むことにしました。

競技が始まると、会場は空席がひとつもないほど人で溢れていました!

各チームの紹介の時は、氷上に出て、短い舞台挨拶を行うような感じでやりました。男子が先に演技し、私たちはキス&クライでチームを応援し、そのあとウォーミングアップに行きました。団体戦ということもあり、とても緊張していました。男子の演技の結果、私たちのチームは3位だったので、その結果をもっと良くしたいという気持ちになりました。

その時、初めて試合で1つの演技の中で4回転ジャンプを4本跳ぶことに挑戦しました。その日は、すべて思った通りにやることができました。そして最終的に、私たちは優勝することができたのです! 演技と結果発表の後、私は心の底から満足し、やり切った気持ちを味わいました。思うに、この感覚は、アスリートなら誰もがそれを味わうために演技している、そういう感覚だと思うのです。私はこれまでのアスリートとしての人生の中で、ブルガリア・ソフィアの世界ジュニア選手権と今回のジャパン・オープンの2回しか、このような感覚を味わったことがありません。

表彰式の後すぐに製氷され、エキシビションのリハーサルを行いました。ショートプログラムを滑ったのですが、あのような演技の後では大変でした。

大会全てが終わったのはとても遅い時間でした。ホテルで夕食をとる時間がなかったので、私、母、ダニイル・マルコヴィチ・グレイヘンガウス、アリーナ・ザギトワの4人でレストランを探しました。唯一開いていたレストランを見つけ、みんなそこをとても気に入りました。私を除いては。私は食べたことのない食べ物を試すのがあまり好きではないので、最も一般的なサーモンロールしか食べることができなかったのです。

皆さんに特に伝えたいのは、日本ではフィギュアスケートがとても好かれているということです。すべての選手に対して恭しく、賞賛し、とても敬意を払って接してくれます。大会の観客は、いつも各国の国旗を持っています。そして、まるで自分の国のようにみんなを応援してくれるんです!

この大会は、永遠に記憶に残るでしょう。私にとっては、とても特別で、興味深く、実りの多い経験でした。

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