フィギュアスケーターのコストルナヤは、ロシア代表チームに戻る気満々だ。彼女は新シーズンに出場する準備ができており、プログラムを披露している。

Фигуристка Косторная рвется обратно в сборную России. Она готова выступать в новом сезоне и показала программу - 22 апреля 2023 - Sport24
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今、アリョーナ・コストルナヤとゲオルギー・クニツァは、この国で最もメディアに注目されているスポーツペアと呼べる。しかし、このペアはまだ6カ月で、公式な大会に登場したことはない。ロシアでは、この種目の人気が低下し、その人気はシングルやアイスダンスに劣っている。当然のことながら、今、フィギュアスケーターという肩書きがどう変わっていっているかが、ファンからもアンチからも注視されている。

アリョーナとゲオルギーは、冬に何度かアイスショーに参加したが、当時は大会にフル参加するという話はなかった。少なくとも、公式データでは。ショーのために、選手たちは支え方やデススパイラル、スロー・ループを学び、一歩一歩着実に学ぶエレメンツを難しいものにしていった。しかし、これがものすごく特別なことだは言えない。ショーでは、他のスケーターと一緒にやらなければならないことが多い。そのため、エフゲニア・メドベージェワ、アリーナ・ザギトワ、アンナ・シェルバコワなど、シングルのトップスケーターも皆、程度の差こそあれ、ペアスケートの基本を学ばなければならなかった。

コストルナヤとクニツァは、より本格的な計画を立て、大会に向けて準備を進めていった。徐々にペアのエレメンツを習得し、次のシーズンのためのショートプログラムも作った。アリョーナとゲオルギーは、ХXXVI All-Russian Festival of Ballets on Iceのオープニングセレモニーで、「Crazy in love」という演技を披露した。

まず最初に、壮大な演技を期待するべきではないということを理解しておかないといけない。少なくとも近い将来の話では。コストルナヤは新しい種目に移行したばかりだし、クニツァも正直なところ、まだ経験が浅い。それよりも、わずか半年間のトレーニングで、元シングルの選手たちが見せてくれた進歩を評価する方がよほど理にかなっているだろう。

氷上での演出やお互いの動きなどは、話す必要はない。何年も1人でやってきた後に、新しいやり方に変えるのは客観的に見ても難しい。経験豊富なペアは何シーズンも滑り続けているのだから、新人達に何を期待できるだろう。それに、最初の出場できそうな大会までの約半年間は、動きのシンクロ率や繋ぎの部分の精度や他の細かい部分を美しくする時間である。今はまだ、プログラム試作品のようなもので、それは選手たち自身も認めている。

スロージャンプやツイストリフトがあるならもっと難易度は上がる。明らかに、ルジニキスタジアムでは、コストルナヤとクニツァは3回転をする勇気はなかった。暗闇の中で未体験のエレメンツを行うのは危険であり、今は危険を冒す理由はない。トレーニングでは、きれいなスロートリプルループを見せたが、ツイストリフトは、ファンはスタジアムでだけ見ることができた。難易度的には、キャッチがレベル1、そして降りてくる際のステップの難しさがレベル2というところだろうか。アリョーナは完璧な開脚には至らなかったし、ゴーシャは投げてからキャッチまでの間に手を下ろさなかった。

シングルで鍛えられた選手が難易度の高いジャンプに頼るのは理にかなっているが、この方向で伸びて行くといくのは国内ではそれほど広まっていない。コストルナヤは、ルッツ、フリップ、3回転3回転のコンビネーションを復活させたと言ったが、クニツァはシングルの時にも4回転を克服していない。最初の演技ですでに、パートナー間の大きな違いが目に飛び込んできた。アリョーナとゲオルギーは同時に3回転フリップを跳んだが、コストルナヤがうまくいったのに対し、クニツァはミスをして1回転しかできなかった。そして、ルールによれば、悪い方の演技が記録に入ることになってしまう。これは残念なことである。このペアは、より簡単なサルコウやトゥループに関して、期待されていた加点ではなく、マイナスとなってしまうのである。

しかし、それはこの新しいペアにとって最大の問題点ではない。アリョーナはもとも素晴らしいスケーティングに定評があり、ステップシークエンスではそれが強調されていた。しかしアリョーナはパートナーに合わせるために、フルパワーでステップをしていないのは明らかだ。ポテンシャル的にはクニツァよりもコストルナヤの方がずっと強く見えるし、彼らの成長速度からすれば、共同でやっていくことの限界は時間の問題だろう。

その一方で、コストルナヤが熱中しているかどうかということに関して、やや軽薄であるとの批判も少なくない。どっちに転ぶかわからないくらい、変わりやすい。まさにそれが、コストルナヤと彼女の人生における冒険を表現する言葉だ。ひとつだけ確かなことは、アリョーナがペアで頑張る気持ちとモチベーションを失わないなら、彼女には大きな表彰台に上がるチャンスがあるということだ。結局のところ、すべてのアスリートがエテリ・トゥトベリーゼと一緒に何シーズンも生き残れるわけではないのだから。

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