「これはキャリアの夕暮れではない」ベティナ・ポポワーワリエワと審判について

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このロシア人女子フィギュアスケーターとコーチのこと ― ロシアのグランプリシーズンと物議を醸した瞬間について

ユニバーシアード・チャンピオンで振付師のベティナ・ポポワは、カザンで開催されたロシア・グランプリの後、YouTubeチャンネル「4回転アクセル」に専門家として出演した。そこで、「SE」がその中で最も印象的な言葉を集めた。

カザンでのワリエワについて

– 私はあれを彼女のキャリアの終わりとは呼ばないでしょう。ショートプログラムは素晴らしかったんですよ。それに、今シーズン、カミラは完全に新しいスタイルを採用しており、それはよりリズミカルで速く、大胆なものです。フリーでは、つまずき、転倒し、不必要なシークエンスがあったりなど、うまくいかなかったですね。もちろん、思春期や法廷での審判は少女の心理に影響を与えるものですし、常に完璧に振る舞うことは難しいです。彼女は3シーズン目で信じられないようなレベルを見せていますが、ピークを維持し続けるのは難しいのです。誰も軽視すべきではありません。誰にでも谷がありスランプは普通のことです。ただ、それがカミラにとって非常に難しい時期に重なってしまったのです。自分の名前がノンストップでメディアを賑わしている時は、それは簡単ではないですよ。

禁止されているシークエンスについて

– 申告は大会のかなり前、1週間前に提出します。各コーチや選手が自分で記入するのです。9割はワリエワかコーチがやったと思います。もしかしたらチーム内に責任者がいるかもしれないけれど、たいていは彼らが記入したと思いますよ。もしかしたら、他のジャンプとのコンビネーションがうまくいかなかったなど、やむを得ない事情があったのかもしれません。理由はいろいろ考えられるけれど、誰かが意図的にそれがカウントされないようにシークエンスを配置したとは考えにくいです。

何もないところに悪意を探さないでください。ワリエワが4位か2位かを計算するのは、ジャッジにとって非常に難かったでしょう。このコメントが好きです。「これは彼らがフィギュアスケーターたちを巧妙に分け、一人をもう一人に17分の1の差で置いたんだ！」というものです。これを計算するのはそんな時間では不可能です。

スライドするか転ぶか

– 彼女は太ももが氷に触れます。でもそれはそんなに重要なことでもないのです。テストスケートでも同じことがあったので。問題はコントロールされた動きについてで、ダンスのときにもこのルールがあるのを覚えています。トレーニングで同じような動きをしているのをジャッジが見れば、問題はないでしょう。ここでは、バランスを崩していることがわかり、減点対象となったのです。ナスチャ・ミシナはほとんど氷上に横たわるような動きをしていましたが、これは反則ではなく、計画的な動きでした。揺れたりピクリとする事もなく。そう、そうしたかったと言うことはできるでしょうけど、揺れていたと言われるでしょうね。100％転倒で、それはとてもシンプルで客観的なことなのです。

女子選手にウルトラシーがなかったこと

– これが悪いことかそれとも良いことかって？私は4回転がないことを危機とは言いません。それほど必要なものとは言えないので。アリーナ・ゴルバチョワやソーニャ・ムラビヨワはウルトラシーなしではダメなのか、見ていて面白くないのかって？面白いですよ。4回転が見れる方が面白いと思う人がいるのは事実です。しかし、4回転が現れると、すぐにプログラムの充実度という問題が出てきて、スケーターらがただジャンプからジャンプへと進むのに不満が出るのです。お願いだから、今はバランスの取れたプログラムにしてほしいものです。それに、私が思うに、ロシア内の大会でさえ、女子の間には熾烈な勝負が繰り広げられているように見えます。彼女たちはリスクを冒したくないだけなのかもしれません。自分が4回転を失敗して、他の選手が3回転を跳べば、負けるとわかっているからでしょう。ムラビヨワはリスクを冒すことができたとは思いますが、何のために？そして彼女の戦術は成功しました。

コストルナヤについての独白

– 我々のペアは最近滑り始めたばかりですから、今のところ結果も成績もそれに見合うものだと思います。普通に皆問題なく滑っているけれど、ペアスケートはとても難しくて、我々のペアには自動的な動きや純粋さが欠けています。その点で、彼らは我々のペアに勝っていますね。何年かください、そうすれば対等に戦えるようになるでしょう！(笑）

アリョーナは、シングルからペアへと英雄的な道を歩んでいます。彼女はトレーニングでこういうコンビネーションをやってるんですよ！例えば、3回転ルッツ、3回転ループ、2 回転トゥループのコンビネーション等。もっと難しいのは考えられません。ルッツ＋トゥループ＋トリプルアクセル…でも、それならペアでやる必要はなく、ただ休むんでてもいいですね。(笑)

アリョーナはクレイジーなマキシマリストです。彼女はすべてを、ここで今すぐに必要としています。彼女は自分が何をしたいのか、何のためにそれをするのかを知っているのです。彼女がペアスケートに期待するのは、ただ見物したいというのではなく、優勝してチャンピオンになることなのです。でも時間はかかるし、そして彼女は必ずチャンピオンになると私は信じています。彼女は鋭く反応しましが、そのプロセスに身を置くと、常に自分をコントロールできるわけではありません。どんな競技でも、想像すら難しいアドレナリンが放出されるので、それを笑顔で耐えることは容易ではないのです。彼女は冷静になりましたし、もちろん、みんなすべてを理解していて、何をすべきかもわかっています。正直、彼らは理性的だと思いますよ！

トゥトベリーゼのインタビューのこと

– 彼女には答えたくないことに答えないという権利があります。彼女はそういうスケールのコーチなのです…。通常は、彼女を説得してインタビューに応じてもらうのは高くつきます。1時間半のインタビューと聞いて、私は興味を持ちました。実際ポップコーンを手に見に行きましたよ。しかし、インタビューそのものからは超自然的なことは何も見えてこなかった。ポズナーのインタビューと同じようなもので、細かい部分に踏み込んだだけです。スルツキーは話題豊富でハンサムな人です。彼はできる限りゲストのことを明らかにしようとしました。彼女はコメントを読んでいると聞きましたけど。彼女が1日にどれだけの否定的なコメントを読むかを考えると…。もちろん、彼女は自分に好意的な人と一緒に座りたかったのであって、彼女に暴言を吐いたりする人とではありません。

コンポーネンツについては普通の状況ではない

– ルールに反しない限り、転倒の後に9点をつけることは可能です。もしそれが矛盾しているなら、不可能でしょう。コンポーネンツについては、私を混乱させるものがたくさんあります。私たちには3つの異なるコンポーネンツがあり、それらは点数にあまり反映されていないのです。構成とスケーティングスキルは間違いなく違うものです。複雑な繋がり、興味深いトランジション、ドラマ、音楽的要素のある素晴らしいプログラムが、合格点のプログラムと同じような点数では、私には理解できません。努力していないとわかる時は、理解できます。彼らは加速し、ジャンプし、回転し、怪我をしたとして、それはまあ良いでしょう。そして、そのようなプログラムは、構成で同じ点数を獲得します。選手は素晴らしいかもしれませんが、プログラムは平均的だったりするのです。その逆もあります。

あるいは、ジャンプの内容によってスケーティングスキルが左右されることもあります。でも、ジャンプが上手いからといって、スケーティングが上手いとは限りません。まるで、このスケーターは3つの基準すべてにおいて5点満点以上の6点だ、というようなある種の共通の水準があるかのようです。でも、そんなものはないのです！

さらに足りていないのは、コンポーネンツが今日の状況を反映していないということです。例えば、ある選手が7.50のレベルで滑ったとしましょう。その選手はひどい滑り、あるいは信じられないようなスケーティングをしても、それでも7.50を獲得したとします。コンポーネンツをどうにかしなければなりません。ジャッジにとっても難しいのです。その選手は範囲に入らないし、報告しないといけない。ある意味、彼らも被害者です。

カザンでのセメネンコのジャンプの後、プラスがどのように分析されたかを見ました。私は、ジャッジ自身ではなく、システムに問題があると思います。このシステムで生き残るのは難しいし、不公平に思えますね。全般的に好きではありません！非常に主観的な基準で、あるジャッジは＋2点、別のジャッジは-1点というように点数が分かれます。6,0点、あるいは+3点と-3点という以前の方式の方が、今より良かったのかもしれません。おそらくISUは、私よりもフィギュアスケートについて理解しているのでしょう…。違うかもしれないですけど。(笑) ISUがどこに行こうとしているのか、よくわからないですね。