ベロニカ・ヤメトワは、モスクワやサンクトペテルブルクでトレーニングしていない選手の中で、昨シーズン最も活躍したフィギュアスケーターとなった。エカテリンブルク出身の15歳の彼女と彼女のコーチであるエレーナ・レフコベッツは、RIA Novosti Sport紙に対し、著名なアレクサンドラ・トゥルソワやカミラ・ワリエワらと演技することや成長に伴う問題に立ち向かうことがどのようなことなのか、また、国籍を変えることを考えなかったことがどのようなことなのかを語った。
センセーションを巻き起こした。
昨シーズンはどうでしたか。
とても実りあるもので、たくさんの事を成し遂げることが出来ました。センセーションを起こしたというか、ワオ!という効果をもたらしたと言えるかもしません。
今シーズン、あなたは完全にフィギュアスケートのエリートに加わりました。サーシャ・トゥルソワやカミラ・ワリエワらと定期的に競い合い、コミュニケーションをとっているのは、どのような気分ですか?
もちろん、シーズン当初、彼女らと同じ大会で演技をし始めたときは、少し居心地が悪かったです。何しろ彼女らは熟練したスケーターであり、多くのことを成し遂げてきたのですから。でも、1年の終わりにはコツを掴んで、みんなに受け入れられて、すべてがうまくいきました。
一番仲が良くなったのは誰ですか?
アデリア・ペトロシアンとソフィア・アカチエワです。
今シーズンで一番学んだことは何ですか?
遠慮をせず、自分を信じることだと思います。
エレーナ・レフコベッツ:おそらく、ベロニカがロシア選手権でソフィア・サモデルキナを捕らえた時に得た教訓でしょう。
実はそうですね。私はコンビネーションジャンプをしたのですが、ソフィアは私に気づかず、衝突してしまいました。でも、私はすぐに対応して、彼女を捕まえました。
最も目立った出来事は何でしたか?
チャンネル・ワン・カップです。そこで演技したのは初めてだったのですが、感動がすごかったです!
あなたのショートプログラムのスコアが考慮されないことになったことについて、どう思われましたか?ファンの皆さんは本当に嫌がっていましたが。
正直なところ、そんなに落ち込みませんでしたし、フラットな気持ちでした。このような状況でのジャッジのことを理解しているので、怒る気持ちは本当にありませんでした。普通に受け止めました。
少し前にUAE(アラブ首長国連邦)に行かれたようですね。そこでは何があったのですか?
実は、これは休暇のようなもので、両親がそこに行く機会があったので、行くことにしました。同時に、残りのシーズンに向けて体調を整えるために、アレクセイ・ユーリエヴィチ(ゴルシュコフ アイスダンスのコーチ)とステップの練習をすることにしました。演技という点については、見せる形で行いました。開会式と閉会式で披露するよう依頼されたのです。
エレーナ:(ISUのルールでは、ロシア人の出場停止により)私たちが全く演技をしてはいけないということは承知しています。UAEでは、ベロニカは採点なしで、見せるためだけに滑ったのです。
そこであなたが国籍変更を検討するのではと心配していた人もいましたね。
もちろん、そんなことはありませんでした(笑)。
国旗を変えたい、そんな思いはありましたか?
いいえ、考えてもみませんでした。今の状況が解決されるまで待つつもりです。
しかし、それには何年もかかるかもしれませんよ。
エレーナ:全てがこんな風になってしまって残念です。今ロシアには信じられないほど強い女子選手たちがいて、しかもエテリ・トゥトベリーゼのところだけではないのです。まあ誰よりも先を行っているのは彼女ですが。それに、ウルトラシーがあってもなくでもです。素晴らしいプログラム、素晴らしいストーリー構成がいくつもあります。私は個人的に、これらすべてが無駄になることはないと信じています。そして、解決したらすぐに、私たちは準備できるようにするつもりです。
今年は非常にパワフルに滑り出しましたが、きっと国内レベルだけに留まらせておきたくないでしょう。今、モチベーションを保つために自分に言い聞かせていることは何ですか?
何か上手くいかなくても、あきらめて自暴自棄にならないことです。遅かれ早かれ、すべてがうまくいくのだと思ってやり続けることが必要です。だから、あまり落ち込んだりしないようにしています。
モスクワへの引っ越し
とても健全なアプローチであると言わなければなりませんね。
エレーナ:それは家族からくるものなんです。ベロニカには愛情深い母親と父親がいて、彼女は一般的に裕福だと言えるでしょう(笑)。私は彼らを助け、導こうと努力しています。そうやって目標に向かって少しずつ前進していくのです。大概、私はいつも、人にはそれぞれのオリンピックがある、と言っています。
ベロニカ、あなたの目標は何ですか?
今のところ、ウルトラシーのジャンプを習得して、トップに向かってより高いところに行きたいと思っています。例えば、3位以内とか。
エレーナ:それを表彰台って呼びますけどね(笑)。
では、ウルトラシーについてはいかがですか?
エレーナ:ベロニカには成長期が来て、それは必然なので、進歩は少しだけ止まっています。彼女はトリプルアクセルよりも(4回転)サルコウの方が習得が近いですが、ある期日までにそれを達成することを約束することはしたくないのです。あとはもうただ、それを成功させるために練習しないといけないだけなんです。今は私たちは練習中です。すべてがうまくいくのはいつなのか、予測するのは難しいです。
ベロニカは見た目はあまり変わりませんが、体内の組織の再構造は進んでいます。例えば、重心が変わります。標準的な話です。でも私たちは、悪化させないように、一定の範囲内にとどめるように努力しています。ただ、グランプリファイナルの直前で、成長が始まってしまったのは、少し残念です。あそこでは誰も何が起こっているのか理解できず、ベロニカ自身でさえもです。シーズンを全体を振り返ってみると、それでも本当に成功したシーズンだったと思います。
とあるインタビューで、エレーナ・アルノルドヴナとウラジーミル・ユリエヴィチ・グニロズボフのチームで「滑り切ってみたい」とおっしゃっていましたね。後になって、もしかしたら、他のグループに移籍することになるかもしれませんね。
そのような時期はまだ来ていません。今は私はどこにも移籍するつもりはありませんし、今はすべてが私に合っています。あのインタビューに関しては、みんな驚いていました、私自身でさえも(笑)。
エカテリンブルクから引っ越すのはまだ早いですし、ここには学校も家もペットもいます。もし引っ越すなら、母と二人だけで行くことになりますが、父も一人にしておきたくないし。だから、何も変更する予定がないんです。
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