みなさんこんにちは、FS247ロシア語ニュース情報局です。いよいよヨーロッパ選手権がはじまりますね!
日本だけでなく世界ではまだまだコロナウイルスが猛威を振るっている状況ではありますが、どうか1人の感染者も出ることなく大会を終えてほしいと心から祈っています。
今回は、大会出場選手の中から各種目今季ベスト記録(総合)の上位選手を8名(組)を表にまとめました。観戦のおともにお役立ていただければと思います。
表の中には、わかる範囲ではありますが各選手の国内選手権での結果も併記いたしました。国内選手権の記録はあくまで参考値ですが、GPS以降の調子のバロメーター代わりになるかな、と考えてのことです。
女子シングル
今季圧倒的な強さを誇るワリエワが堂々の1位。シェルバコワ、トゥルソワと続き、ロシア女子が上位3位を独占しています。
続くベルギーのヘンドリックスもイタリア大会での素晴らしい演技が印象的です。多回転無しでどこまでロシア勢に迫れるかとても楽しみですね。
シェルバコワは現時点で4Fのみのクワド1本構成なので、もしこれがうまくいかず、且つヘンドリックスがとてもいい演技をした場合にはヘンドリックス選手が表彰台に食い込むこともありえるかもしれません。
ロシアから国籍を変えて出場しているグバノワ、クラコワ、サフォノワの活躍にも期待です。
ここで2人が活躍すると、ロシア女子選手の中で海外転籍が一層現実的な選択肢になりそうです。
そして地元から堂々参戦のキーブスにも地の利を生かしていい演技をしてほしいです。
男子シングル
男子は260点台に2人、250点台に4人がおさまっている状況で、混戦が予想されます。260点台を出しているグラスルとクヴィテラシヴィリはほぼ互角。優勝へのカギはいかにミスのない滑りをするか、いかに大崩れしないかにかかってくると思います。
250点台の4名も、参考記録ではありますが国内選手権で270点台、コンドラチュクに至っては280点台をマークしています。調子を上げてきているというサインととらえてよいでしょう。
ロシア勢の五輪代表争いからも目が離せません。
コンドラチュクは全露の様な滑りが安定してできるか?全露3位ながら当初欧州選手権に派遣されなかったモザリョフはここで自身の安定感をアピールできるか?セメネンコは自身の「安定感ある滑り」という評判を確固たるものにできるか?
各選手のいい滑りに期待しましょう。(五輪選考が大変になるでしょうけれど。)
GPSではつらい滑りの続いたエイモズも、国内選手権では素晴らしい滑りで270点台をたたき出しました。欧州選手権でもいい滑りを見せて、海外のファンにも笑顔を見せてほしいです。
優勝候補の1人だったコリヤダの欠場の知らせにショックを受けたファンも多いと思います。早期の回復を祈りましょう。
ペア
女子に続き、ペアでも上位3位をロシア勢が独占しており、これもロシアの表彰台独占が濃厚な種目の1つです。
2021年世界選手権優勝のミーシナ・ガリャモフ組は元気の良さと安定感が同居している滑り。
ボイコワ&コズロフスキーはミーシナ&ガリャモフ組と同門ながら全く違った雰囲気のプログラムで戦っており、SP白鳥の湖のためにバレエの公演に足を運ぶなど、バレエ大国ロシアを代表する意気込みが感じられます。
今季からチーム・トゥトベリゼ入りしたタラソワ&モロゾフ組は今季CSワルシャワ杯で出した228.49がシーズンベストでもあり自己ベストでもあります。
全露では珍しいミスもあり悔しい結果となってしまいましたが、欧州選手権でのいい滑りを期待しています。
アイスダンス
フランス代表のパパダキス&シゼロンはコロナウイルスへの感染リスクを考慮し欠場。
今季ベストではロシアのシニツィナ&カツァラポフが頭1つ抜けている状況です。同組はカツァラポフの背中の怪我の悪化を防ぐため全露を棄権しましたが、欧州選手権では無事に競技を終えられることを祈っています。
2位のギニャール&ファブリ、3位のステパノワ&ブキンの両組ともSBは200点台ですが、それぞれ国内選手権では220点台に乗せてきていますので欧州選手権でもよい滑りをして優勝争いに食い込んでほしいです。
スペインからスマート&ディアスとウルタド&ハリャービンが出場していますが、スペインのアイスダンス五輪代表はまだ決まっておらず、この欧州選手権の結果をもって最終決定となります。
1枠を争う熱い戦いから目が離せません。
今季破竹の勢いで成長を続けるデイヴィス&スモルキン組も注目です。
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