JGP第4戦クラスノヤルスク大会の筋書

Этери Тутберидзе. Фото Зураб Джавахадзе, «Известия»
クラスノヤルスクでJGP第4戦がスタートする。年齢的(大半が18歳以下)にも、フランス公認のワクチンでない点でも、免疫ができていないということでクールシュベルでの最初の2戦はロシア代表選手らは出場できなかった。我々のアスリートは最初にスロヴァキアでの第3戦に出場し、そして今ロシアは自国での競技会を主催している。自国開催で枠は拡張されているが、でもコロナウイルス状況下、また最初の2試合に出られなかった選手が多くいることもあり、いくつかの種目で5人まで出場する。こういうやり方は事実上他国選手との駆け引きを私達から奪ってしまうが、代わりに、祖国の天才たちを大勢目にする機会を与えてくれる。
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海外の競合はいない
間隔を開けずに、クラスノヤルスクではここ数年で全露、ユニバーシアードが行われ、ロシアジュニア選手権は半年前に行われた。2021年の9月には、(チェリャビンスクのある)シベリアは、実際は、ロシア選手権のようなものを迎え、そこでは、本当に、私達のスケーターと並んでエキストラのため外国人選手も招待された。最も人気な種目ー女子シングルーにおいては他国代表同士の競争は起きない。ロシアからは5人の女子がエントリーされ、ロシア代表以外の選手が4位や5位という順位でさえも(上位3位の話はもうしていない)ロシア選手を打ち破るという状況は事実上非現実的である。こういう話はほぼ他の分野でも。状況は日本人選手によって修正されうるが、彼らはまだどの海外競技会にもでていないー18歳以下の子供が国境を超えることは、日出づる国では推奨されていない。
出場予定者リストで抜きんでているのはおそらくシニアの国内選手権にも出場するアメリカのケイト・ワンだろう。でも彼女の最高得点は164点強だ。ちなみに、ロシアで試合に出たのは2年前のJGPチェリャビンスク大会。視聴者になじみがあるのはおそらくサンクトペテルブルグでラプシンコーチとキスロワコーチの下で練習しているヴィクトリヤ・ユシチェンコワだろう。SEは、昨年彼女が露連盟の規則に反してロシア国内の試合にエントリーしロシアカップシズラニ大会でシェルバコワと競ったことについて記事にしている。
シェルバコワやその他トゥトベリゼグループの誰かにとって彼女はどのような競争相手なのか?ヴィクトリヤはその試合で10人中10位。彼女はこれまで126点以上をとったことがない。そしてこれはFSでなくSP・FS合計の点数である。クラスノヤルスクにはCSKAの生徒でありベラルーシ代表のヴァーヴァラ・キセリと、世界のコメンテーターのお気に入りとなるポテンシャルを秘めたタイのアピクサナ・タングサタポルンファンがいる。もしあなたが彼女の苗字を初回から声に出して読めたなら、アナウンスコンクールへの出場を検討してはどうか。
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トゥトベリゼとプルシェンコの戦いに割って入るチームダヴィドフ
だがしかし、強い海外選手の不在を気にすることはない。ロシアの若者の新世代がすっかり作り直す。こうして、昨年の主要ジュニア女子選手の戦いのセカンドシーズンが私たちを待っているーソフィヤ・サモデルキナ対ソフィヤ・アカチエワ。アカチエワー次のオリンピックサイクルにおいて女子選手間でサンボ70の優勢を継続せしめんとする者。サモデルキナーチームダヴィドフの二大看板のうちの1人。ソフィヤの成功はクリスタルの特権的立場をめぐる戦いにおける1歩となりうる。昨季サモデルキナは振るわなかった、新シーズンはまだ芳しくないー前回の試合では彼女は12位だった。しかしJGPに向けてクリーンな滑りに調整する必要がある。彼女の演技にはまだ武器があるーまさしくソフィヤは、おそらく、公式試合で4回転ループを成功させる最初の女子選手となる。ジャンプは練習でアレクサンドラ・トゥルソワと韓国のユ・ヨンが跳んだが、ジャッジの前では結局成功していない。サモデルキナは昨春この4回転をすることを試み、秋には確かに入れてくるのだ。
ダヴィドフはクラスノヤルスクに女子選手を3人連れてくる。サモデルキナに加え、エリザヴェータ・クリコワとエリザヴェータ・ベレストフスカヤがまだいる。ベレストフスカヤは4回転を持っているが、5月にはトゥトベリゼの下での練習を試していた。エテリは彼女を不適格とし、エンジェルズオブプルシェンコへの移籍も成功しなかった。セルゲイは彼女の出戻りを受け入れ、いまは周囲の皆が彼女の将来を見誤ったことを証明するよう盛り上げている。クラスノヤルスクにはプルシェンコの教え子のアナスタシヤ・ジニナもいるー彼女は8月にはモスクワ市選手権で2つの4Tをきめ、ベレストフスカヤとサモデルキナも含めて打ち負かした。男子ではプルシェンコのスクールを離れアレクサンドル・ヴォルコフの下で練習するアルチョム・コヴァリョフとチームミーシンのグレブ・ルトフリンを見守るのが面白い。アイスダンスはイリーナ・ハヴロニナ&ダリオ・チリザノがソフィヤ・レオンチエワ&ダニイル・ゴレルキンと勝利をめぐって争っている。ペアはー完全に一新され予測が難しい。もっとも経験のある子たちーエカテリーナ・ペトゥシュコワ&エフゲニー・マリコフに賭けよう。

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